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 Q&A こどもの発熱

 Q&A こどもの発熱

 
何度から発熱と考えたらよいのですか?

普通は腋窩(わきの下)の体温で37.5℃以上を発熱といいます。38.5℃以上は高体温、35.0℃未満は低体温といいます。または健康な時の安静時を何回か測っておき、平熱を調べておきます。その平熱より1℃以上高ければ熱があると考えてもいいでしょう。体温計はどの種類の体温計を使うのが良いのでしょうか

水銀体温計が一番です。

しかし5分以上しっかりと腋窩で、はさんでおく必要があり、小児では難しいと思われます。1分間で測れる平衡温式体温計は、器械が予測して体温を計算するため、水銀体温計より高温時は少し高めに、低温時には少し低めにでます。しかしこれで大体の体温を把握すればよいと思われます。鼓膜式の体温計は数秒間で体温が測れますが、正確に鼓膜に向かってなければ測定できずお勧めできません。

高熱が続くと頭がおかしくなるというのは本当ですか?

人間は、41℃を超えると熱射病、脳障害が生じ、43℃以上の体温では数時間しか耐えられないと言われています。高体温の時には、意識障害、譫妄がみられたり、ときには熱性けいれん(ひきつけ)がみられる場合があります。しかし、これらの症状は一時的なもので、解熱すればなくなります。脳に障害を残す可能性のある病気として、脳炎・骨髄炎があります。これらの病気の場合は、脳の体温中枢の機能が障害されたために高熱となります。体温中枢が障害されていなければ、脳に障害がでる程の高熱になることはありません。

ですから高熱だけでは頭はおかしくなりません。

どのようなときに解熱剤を使ったらよいのですか?

38.5~39.0℃以上で、頭痛、筋肉痛、耳痛、不機嫌、食欲低下などのしんどそうな状態があるときに使用するようにしましょう。38.5℃以上の発熱があっても元気であれば、解熱剤は使用しないで様子をみるだけでいいでしょう。また生後6ヶ月未満の乳児には、低体温をきたす可能性があり、解熱剤は使用しない方が良いでしょう。使用する時は、最低6時間はあけて使用しましょう。使用する回数は、1日に2~3回にしましょう。解熱剤の効果は、一時しのぎにすぎません。時間がくれば、また熱が上がってきます。発熱傾向が強い時には、解熱剤を使っても0.5~1.0℃しか下がりません。平熱まで戻そうと考えないことです。

無理に解熱しようと考えず、水分補給に努めて下さい。氷まくらや保冷シートなどは、本人が嫌がるようでしたら、あえてする必要はありません。

一番安全な解熱剤は何ですか?

世界的に、小児に勧められている解熱剤はアセトアミノフェン(アルピニ・座薬、カロナール等)です。

この薬は、解熱効果もマイルドですが、副作用も常用量ではみられず安全に使用できます。以前よく使用されていたアスピリン(バッファリン)は、水痘・インフルエンザの時には脳症を起こす可能性があるため最近は処方されることはありません。

発熱の治療で大事なことは何ですか?

発熱をおこしている原因を明らかにすることです。

原因として最も多いのは、いわゆるカゼです。ほとんどのカゼでは、3日間以内で解熱します。3日以上発熱が持続する場合や生後4ヶ月未満の乳児が発熱した場合には血液検査、尿検査、レントゲン検査などの検査が必要です。

熱がある時の生活で注意することは何ですか?

熱が上がりかけの震えている時には、毛布をかけるなど暖かくしてあげて下さい。

熱が上がりきって暑がっている時には薄着にして涼しくしてあげて下さい。

食欲が落ちている時には、食事は無理せず、糖分とビタミンを含んだ水分の補給を心がけるようにして下さい。

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